◇件数トップ、阿見町
居住地以外の自治体に住民税の一部を寄付できる「ふるさと納税」で、昨年の制度導入から今年5月末までに、県内の自治体に計1851件、約2億4738万円の寄付があったことが、県のまとめでわかった。件数を見ると、海軍飛行予科練習部(予科練)平和記念館を建設中の阿見町が順調に寄付を集める一方、特産品をつけるなどして寄付を呼びかけた自治体は苦戦気味。謝礼よりも使い道が重視されている実態が浮かんだ。
阿見町は戦時中に町内に置かれていた予科練の歴史を後世に残す平和記念館を建設中(来年2月開館予定)。町外在住者が記念館の整備管理基金に寄付をすると、ふるさと納税制度が適用される仕組みで、寄付は開館後の運営費となる。
町予科練平和記念館整備推進室によると、予科練出身者や家族など全国から幅広く寄付が寄せられているといい、その数は5月末で1352件。担当者は「趣旨に多くの賛同をいただけた」と声を弾ませる。
一方で、阿見町以外の市町村の寄付件数は伸び悩む。第2位の大洗町でも61件にとどまっており、4自治体では寄付がいまだゼロ。
大洗町は、5000円以上の寄付者に「大洗まごころ便」として地元特産品を贈る特典を設け、町ホームページに掲載したり、案内状を送付するなどして寄付を呼びかけた。このほか、鉾田市、筑西市、境町など県内の3分の1の自治体が、金額に応じて農産物や施設利用券を贈るシステムを採っているが、寄付が5件に満たない自治体もある。
大洗町まちづくり推進課の担当者は、確定申告などの手続きの煩雑さが低調な理由だとの見方を示す一方で、「阿見町のように共通の思いを寄せられるような事業でなければ厳しい」と認めている。
金額では、地元出身の会社経営者などから高額の寄付があった大子町がトップとなるなど、「大口納税」を得た自治体が上位を占めた。【山崎理絵】
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◆納税件数が多い市町村
(1)阿見町 1352件
(2)大洗町 61件
(3)日立市 49件
(4)水戸市 35件
(5)常陸太田市 29件
◆納税額が高い市町村
(1)大子町 1億 120万円
(2)阿見町 1875万円
(3)古河市 1660万円
(4)筑西市 1595万円
(5)水戸市 1499万円
※いずれも5月末現在
(2009.7.9 毎日新聞 地方版)
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